この記事は“Microsoft Pro IntelliMouse”について簡単にレビューしていく。
評価:3.0
「Pro IntelliMouse」は1996年にMicrosoftから発売された「IntelliMouse」からはじまる伝統あるシリーズのゲーミングモデルだ。
世界中のブランドが発売している様々なゲーミングマウスの中で、エルゴノミクスマウスのシェル形状のもとになった伝説的な名機の血統である。
1996年「IntelliMouse」
↓
2002年「IntelliMouse Explorer 3.0」
↓16年ぶりに復刻
2018年「Classic IntelliMouse」
↓ゲーミング向けにセンサー・スイッチ等を改良
2019年「Pro IntelliMouse」
本家・伝説のマウス「Pro IntelliMouse」詳細レビュー。分解結合難易度は少し難しく、より細かい分解を拒否するような作り。この記事はMicrosoft Pro IntelliMouseについて詳細にレビューしていく。 評価:3.0 https:...
公称値
センサー | PixArt PAW 3389 Pro-MS |
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DPI | 200から16000 |
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ボタン数 | 5コ |
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ケーブル長 | 約1.9m |
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ポーリングレート | 125/500/1000Hz |
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寸法(mm) | 132(全長)×69(幅)×43(高) |
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カラー | シャドウブラック・シャドウホワイト |
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ソフトウェア | Mouse and Keyboard Center |
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カラー展開は2色
外観
マウス上面

どこかで見たことがある形状。エルゴノミクス形状のゲーミングマウスの元をたどればここに行き着くのだから当たり前である。
非常に持ちやすく、扱いやすい形状だ。表面処理はマット加工ではなく汗をかくと滑る。
スクロールホイールはロッキングがカチッとかかる。意識しないスクロールは起きない。
マウス下面

マウスソールも非常にシンプル。マウス形状のみならずソール形状も様々なマウスに受け継がれている。(G-wolves Hatiなど)
このソール形状はサードパーティーからこのサイズ専用の交換用マウスソールが発売されており、Amazonなどで「IE3.0 マウスソール」で調べると様々な商品が出てくるため、自分好みにフィッチングするのもいいだろう。
センサー部の光沢部分はソールではなく光沢プラスチックである。 RGB部
テールライトは発光し、ドライバーでカラー変更が可能。
マウス全周(ドラッグまたはスワイプで画像を回転可能。)
[spin360 canvas_name = “s1” imgs_folder = “ProIntellimouse/” imgs_nbr = 18 speed = 0.1]
サイドボタンがやや癖のあるシロモノ。プラスチック部品と内部のスイッチの間に深い遊びがある。
凸形状の奥のサイドボタンは好みが分かれるだろう。
外箱と内容物
外箱
スペシャルエディションと書いてあるが、スペシャルエディションとノーマル版の違いはなんだろうか。
内容物

付属品
交換用の純正ソール等のオプション品は全くない。
重さ

ケーブルを含めた実測値は104グラムだ。2019年現在、軽量化がトレンドのゲーミングマウスだが、それと真逆を行く。
ケーブル

編み込みのケーブルだが、柔軟性に欠ける。マウスバンジーと併用するか、パラコードケーブルへの交換を強くおすすめする。
ドライバー
- ドライバーはWindows 10専用。
- UIは若干扱いにくい。
- マクロ機能はない。(個人的にはいらない。)

Microsoftのドライバー「マウス キーボード センター」で様々な設定が可能だ。ボダン別に様々な挙動が変更可能。

DPIは最低200から最高16000の間で50刻みで設定可能である。数値変更はスライドを動かすしかなく、数値入力で変更できないため若干使いにくい。

テールライト部のRGBは任意の色に変更可能だが、発色パターンは常時点灯の1パターンのみ。

ゲーミング用途に改良されたモデルだけあってLODも変更可能かつマウスパッドごとにキャリブレーションもできる。
握り心地
かぶせ持ち
つかみ持ち
つかみ持ちも悪くないが、安定度はかぶせ持ちに負ける。
つまみ持ち
つまみ持ちはやや持ちにくいが不可能ではない。おすすめはしない。
類似マウスとの比較
Pro IntelliMouse・EC1・EC2

Pro IntelliMouseはZOWIE製EC1のサイズとほぼ同じである。日本人の平均的な手の大きさではすこし大きすぎるだろう。(エルゴノミクスマウスのオリジナルはPro IntelliMouseだが。)
まとめ
評価:3.0
「IntelliMouse Explorer 3.0」を現代にアップデートし、ゲーミング用途に開発した「Pro IntelliMouse」自体はゲームに使用する分に何ら問題はなく、他社から発売されている最新のゲーミングデバイスと同等の性能を有する。
世界中のゲーミングデバイスブランドからIntelliMouse Explorer 3.0に様々な特徴や機能、価値を付与しているクローンマウス(IE3.0クローン)が発売されている中、あえて「Pro IntelliMouse」を選択肢に入れるゲーマーは少ないだろう。
しかし、「IntelliMouseや3.0」からの古参や、現在世界中で売れているエルゴノミクスマウスのモデルになった伝統的なオリジナルマウスに興味がある方はいかがだろうか。
- 伝統的な持ちやすい形状をそのままに最新のセンサーを搭載。
- 大きいサイズのマウスが好きな人は有力な選択肢のひとつになる。
- 執筆時点の実勢価格は5500円から6500円の間であり、マウスのスペックの割に価格が安く設定されている。
- 欧米人サイズで作られているためか、日本人の平均的な手からすると大きい。
- 小さい手で無理して使うと、サイドボタンに指が届かないだろう。
- ドライバーがWin10専用で、UIが扱いにくい。
- ケーブルが致命的に硬い。昔のゲーミングマウスのままである。
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