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ポータブル摩擦計「TYPE:94i-II」をレビュー。静摩擦係数を誰でもどこでも手軽に測定できる測定機。

この記事は新東科学株式会社ポータブル摩擦計「TYPE:94i-II」についてレビューしていく。

評価:4.5 

新東科学株式会社

ポータブル摩擦計 TYPE:94i-II

マウスソールとマウスパッドの関係性

マウスとマウスパッドを触ったことがあるならわかる通り、両者は直接接していない。マウス底面にあるマウスソール(マウスフィート・マウススケート)と呼ばれる樹脂製のパーツがマウスパッドと接している。

大抵のマウスソールとマウスパッドは消耗品である。特にゲーミング用途に使っているならなお消耗は激しい。消耗していくマウスパッド・マウスソールは新品と比較して滑走しにくくなっていく。最悪の場合、マウス本体がマウスパッドと接触するなど悪影響を及ぼす。

あなたが理想とする正確なエイムを実現するためには、トレーニングも大切だがマウスソールとマウスパッドも無視できない非常に重要な要素である。

使用感の曖昧な表現

ECサイトや口コミ、レビューサイトにてマウスソール・マウスパッドの使用感・レビューは曖昧な表現が多い。滑りやすい・滑りにくい・止めやすい・止めにくいなど曖昧だ。

曖昧な表現が悪いとは思わないが、人はみんな好みが異なる。

さまざまなメディアの執筆者が製品を使用するときに使う感覚という“ものさし”は、わたしやあなたにとって相性が合わない可能性がある。「滑りやすい」とレビューされたマウスパッドは、わたしにとって「滑りにくい」といった感じだ。

誰が見てもわかりやすい“数値”で示すことができれば、「思っていたのと違った」というミスマッチは減らせるし、他の製品と比較しやすくなるはずだ。

摩擦力とは

物体同士が互いに接しているとき、それらの間に相対運動を妨げる力が働く現象を摩擦力という。静止しているか動いているかで摩擦力が異なる。摩擦力は非保存力であり、運動エネルギーの一部は熱エネルギーに変換され摩擦熱が発生する。摩擦力以外に摩耗という現象が伴い、これがマウスソールの摩耗である。

摩擦や摩耗はトライボロジーと呼ばれる科学分野のひとつになるほど深い世界である。

摩擦係数とは

摩擦係数には静摩擦係数と動摩擦係数の2種類がある。

マウスパッドとマウス(ソール)を例に挙げて書けば

静摩擦係数は静止状態にあるマウスがマウスパッド上を滑りだす時の力。

動摩擦係数は既に滑り出した後のマウスがマウスパッド上を滑る時の力である。

静摩擦係数はμs・動摩擦係数はμkで表される。

係数の数値が0に近づくほど、摩擦抵抗が小さいためそのマウスパッドまたはマウスソールは滑りやすいと言える。

ポータブル摩擦計「TYPE:94i-II」

新東科学株式会社が開発したポータブル摩擦計「TYPE:94i-II」は個人レベルで静摩擦係数が簡単に測れる測定機だ。この測定機があれば曖昧だった表現が分かりやすい数値となり、マウスパッドとマウスソールの正しい理解へと導く一歩になるはずだ。

しかし、静摩擦係数と動摩擦係数を同時に測定しようとすると最低でも数百万円する機械が必要になるため、企業レベルでなければ手に入らない。

 

スライダーと呼ばれる接触子にマウスソールを取付けて、対象のマウスパッドの上で測定すれば、マウスパッドの静摩擦係数が分かる。逆にマウスパッドを変えず、スライダーに様々な企業から発売されているマウスソールを貼りかえれば、マウスソール側の静摩擦係数が分かる。

当ブログにて、特に断りがないかぎりマウスパッドの静摩擦係数を調べる際に扱うマウスソールは、円形状のものを採用する予定だ。円形状は小さな面積と方向性のないマウスソール形状であり、移動方向で摩擦係数が変化する異形ソールでないため摩擦係数しないため、正確にマウスパッドの静摩擦係数が測定できると考える。

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Neucom
マウスとマウスパッドを集めてレビューするけどキーボードだけは自作する。