ゲーミングマウス

ASUS ROG STRIX IMPACT Ⅱ ROG独自の機能も備えたエントリーユーザー向けのコスパ良いゲーミングマウス。

この記事は“ASUS ROG STRIX IMPACT Ⅱ”についてレビューしていく。

評価:2.0 

ROG STRIX IMPACTⅡは、ASUSのゲーミングブランド Republic of Gamers(ROG)の左右対称・有線タイプの軽量ゲーミングマウス。4000円台と、価格を抑えつつROG独自のスイッチ交換ギミックを備えたエントリーユーザー向けのゲーミングマウスだ。

旧機種のROG STRIX IMPACTの名を引き継ぐ後継機だが、マウス自体の形状変化・サイドボタンの追加・セパレートパターンの変化・センサー性能向上・軽量化などが施され、別物のマウスとなっている。

スペック

形状左右対称
DPI100 to 6200
ボタン数5つ(左側面サイドボタン2つ)
ケーブル長約2.0m
ポーリングレート125・250・500・1000Hz
寸法L120 x H62.5 x W39.5mm
ソフトウェアROG Armoury II・Armoury Crate

外箱と内容物

マウス本体・説明書・保証書の3点セットのみ。交換用ソール等のオプション品は無い。

マウス本体

表面

 

Logicool社製のG203G304GPROによく似た形状。半透明のシェルはRGBが透けてROGロゴが浮かび上がる。

左右クリックの非対称セパレートボタンデザインについてASUSは「クリックに必要な力と移動距離を低減するセパレートボタンデザインを採用しているため、より速く軽快なボタンレスポンスを実現する」と説明している。

GPROと比較

IMPACTⅡとGPROを握ったときの違いは以下の通り

パーム

  • IMPACTⅡ:パーム部が高く盛り上がっており、人差し指と中指の付根との距離が近いため、パーム部に意図せず接触しやすい。
  • GPRO:パーム部が低く設計されているため、手のひらが触れにくい。

左右クリック

  • IMPACTⅡ:直線的。ラウンド加工なし。
  • GPRO:指の形状に沿った緩めのラウンド加工が施されている。

サイドシェル

  • IMPACTⅡ:ストンと落ちて面がでているのでホールドしやすい。
  • GPRO:たまごのようにカーブを描いており点でホールドする感覚。

サイドボタン

  • IMPACTⅡ:凸が控えめかつクリックが深め。サイドボタンのセパレートが連続的で指の感覚では非常に分かりにくく、凝ったデザインの形状のため誤入力が起きやすい。(画像をよく見てほしい。)
  • GPRO:凸が主張的で押しやすく。浅いクリック。視覚でも感覚でもはっきりとわかるセパレートボタンで誤入力が起きない。

裏面

 

  • 汎用的ではないROGオリジナルのソール形状。
  • ボタン類はDPI変更ボタンのみ。
  • 左右スイッチ交換機構(ASUS独自のプッシュフィットスイッチソケット設計)のため、安易にマウスを分解結合できるようにプラスネジを隠すゴムブッシュが4か所。

センサーはPixart社製PAW3327DB(ASUS未公表)を搭載。性能の低い廉価版のセンサーを採用することでコストを抑えているということか。リフトオフディスタンス(LOD)はシックネスゲージで測定して3ミリであった。

マウス全周

RGB LEDはホイール・パーム・先頭が光るようにデザインされている。先頭部のライトが上部へ漏れないようにスポンジテープで隠されていた。

ケーブル

パラコートケーブルと比較して柔軟性に劣るゴム製ケーブルであるものの、意外と柔らかくマウスパッドにも接触しないので、スムーズなマウス操作が可能だった。ケーブルの径は一般的なマウスバンジーでホールドできる太さである。

重さ

ケーブル込みの重さは82グラム。最近のゲーミングマウスの中では標準的な重量。G Pro WirelessXM1を普段使いしている筆者だが、ROG STRIX IMPACTⅡはサイドボタンを除いて快適に扱えた。

握り心地

筆者の手のサイズ

中指から手首の付根までの長さ
示指と小指の第三関節の幅

かぶせ持ち

小ぶりな形状だが、示指・中指の付根と両側面でしっかりホールドして扱える。筆者の手のサイズでは中指が若干余る。

つかみ持ち

かぶせ持ちと同じくしっかりホールドでき、指が適切な位置に持ってこれる。

つまみ持ち

面が出ているので親指・薬指・小指の3点ホールドが非常にしやすい。

クリック・スクロールホイール

スイッチ交換

マウス裏面にある4か所のゴムブッシュを外し、隠れているプラスネジを4本抜けばマウス上部と下部の分離が可能。スイッチは指で簡単に引き抜くことができる。交換可能なスイッチは定められており、ROGスイッチソケットに合うものでなければいけないようだ。

スイッチ類

Hot Swappableな左右クリックはOmronの中国製マイクロスイッチ。

ホイールクリックはメーカー不明のタクタイルスイッチ。サイドクリックはKailh製のマイクロスイッチ。それぞれ基盤にはんだ付けされておりHot Swappableではない。

クリック音・ぐらつき

ピポットボタンメカニズムを実装していると謳っているが、左右クリックは確かに機敏だ。Endgame Gear XM1に似た鋭敏なクリックができる。

唯一の欠点は私の個体では、左クリックのがたつきがあったことだ。

ドライバー・ソフトウェア

ROG Armoury II・Armoury Crate

マウスのボタン割り当て、DPI・ポーリングレート、RGB変更、マクロの記録等、フル機能の設定変更はROG Armoury IIで設定できる。LODは調整できない。

Armoury CrateはROG Armoury IIから“マクロのみ”を除いた設定変更ができる。

ファームウェアアップデートについて、Armoury Crateですべて最新にアップデートしてから、念のためROG Armoury IIでも確認したところ別のアップデートを案内されたため、いったいどちらを信用すればいいのか不明。メーカーがふたつの異なるソフトウェアを用意している時点で、非常にややこしい。

センサーテスト

環境

結果

特に問題なく正確にトラッキングできるセンサーだった。詳細は以下のリンクに置いてあるので気になるひとはどうぞ。

ASUS_ROG_STRIX_IMPACTⅡPAW3327

本音のまとめ

評価:2.0 

ソフト面、ハード面合わせていい意味でも悪い意味でもエントリーモデル。ライバル機種はLogicoolのG203 LIGHTSYNC RGBGPRO

ROG STRIX IMPACTⅡGPROで悩むなら私は強く後者を勧めるが、最終的な判断は実際に触ってみて手に合うか次第。

PC買ったら付いてきたマウスをなんとなく今まで使ってきたが、新しくゲーミングマウスを触ってみたいという方や、PCゲームの世界に初めて飛び込む方などには選択肢の一つに入れてもいいだろう。(ただしあまりコストをかけたくない場合に限る。)

もう少しお金を出して上を見ることができるなら、あえてこのマウスを選ぶ必要はない。もちろん、ゲーミングマウスに強いこだわりのある方や、数多くの知識を有する多くの方々があえてこのROG STRIX IMPACTⅡを選ぶ理由はない。

  • PAW3327DBのセンサーは廉価版ではあるもののゲーミング用途に何ら問題のない。
  • 軽い。80グラム前半は長時間使用していて疲れにくい。
  • 比較的価格が安い。執筆時点で4073円。
  • ゴム製だが、柔軟性に富むケーブルで引っ掛かりにくい。
  • 前後のバランスに偏りがなく、扱いやすい。
  • ピポットボタンメカニズムの軽快・鋭敏な左右クリック。
  • メンテナンス性が良い。プラスネジ4本だけで分解結合ができるため容易に手入れできる。
  • 既述したように、凹セパレートが分かりにくくかつ誤入力しやすいサイドボタンデザインになっている。
  • 一部の個体に限ると思うが、クリックにがたつき(遊び)がある。
  • ソフトウェアが2つあることはユーザーフレンドリーではない。
  • スイッチ交換ギミックを搭載しているのにも関わらず、搭載できるスイッチはソケットに適合するものに限る。
  • リフトオフディスタンスの調整ができず、デフォルトで3ミリ。(実測値)
ABOUT ME
Neucom
マウスとマウスパッドを集めてレビューするけどキーボードだけは自作する。